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調教物語~ある男の性癖~
第14章 恋敵
そんな咲希の表情を加菜恵が見逃す筈はなかった。
「あんた、武郎さまがいてるというのに
ええ度胸してるやないの」
「あら?なんのことかしら?」
「とぼけるのもええ加減にしいや!
あんたが大槻とデキてしまったってバレバレやわ!」
「まあ!だとしたら武郎さまを
一人占めできるんだから
あなたにとっては大喜びよね」
『なんや、この女!
開き直りくさって!
そっちがその気ならこっちにも考えがあるで!』
大槻を奪ってやる!
そしてこの面の皮の厚い女を叩きのめしてやるわ
加菜恵に嫉妬の炎がメラメラと燃え盛った。
咲希が部長に呼び出されて席を立った隙を見て
加菜恵は大槻にアプローチをかけた。
シャツの第2ボタンまで外して
デコルテを丸見えにさせて
「大槻さん、教えて欲しいことがあるねん」と
有無をいわせずに隣に座った。
「僕にわかることなら何でも教えるよ」
じゃあ、こういうのはどうですか?と
加菜恵は『今夜、デートしてよ』という文字を
スマホに打ち込んで大槻に見せた。
「えっ?」
「金沢さんは多分、
今夜は彼氏とデートやから
私に付き合ってよ」
加菜恵は大槻にすり寄った。
大槻の目は完璧に
加菜恵のデコルテを見つめていた。
「ぼ、僕で良ければ…」
咲希が彼氏と僕との二股をするんだから
自分だって咲希と加菜恵の二股を
してもいいかと思い始めていた。