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調教物語~ある男の性癖~
第15章 レイプ
エレベーターに乗り込み
行き先階のボタンを押して
『閉』ボタンを押そうとすると
一人の男が乗り込んできた。
「どちらの階ですか?」
咲希がそのように尋ねると
行き先階が『7階』のボタンが
点灯しているのを確認すると
無言で「うん」と頷いた。
あら?7階にこのような男性が住んでいたかしら?
やや不審に思ったが
もともと出入りの多いマンションなので
咲希はさほど気にも止めなかった。
それよりも真っ黒な上下のジャージ姿に
キャップを目深に被っている容姿のほうが
少しばかり不気味だった。
目的階に到着すると
エレベーターを降りて
男は咲希とは別の方向に歩き出したので
それ以上、気にも止めなかった。
しかし咲希は気づいていなかった。
男は途中で立ち止まり
振り向いて咲希の部屋を確認していた。
「ふう~…くたくただわ…」
部屋着に着替えると
入浴もせずに、咲希はベッドに倒れ混んだ。
『お風呂…明日の朝でいいか…』
メイクも落とさなければいけなかったけど
全身が綿のようにくたびれて
なにをするにも億劫だった。
まどろんで深い眠りに落ちようとする時
「ポロロロン」とインターホンのベルが鳴った。
こんな夜更けに宅配便など来るわけはないし
訪問してくるとしたら
大槻か武郎さまのどちらかに違いない。