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第17章 男なら誰でも食っちゃうママ

正体がバレてしまうと
彼女は顔を隠すのをやめて
その手を合わせて寺嶋に向かって
「ごめんなさい！ごめんなさい！」と
泣きはじめた。

「怒らないでください
さっちゃんと思っていただいたら
抱いてもらえると思ったの」

彼女は号泣といっていいほどの涙を見せた。

怒るもなにも
若いピチピチのさっちゃんだとおもっていたのが
一回り以上も歳上の熟女だったことに呆れて
ベッドに座り込んだ。

全身の力が抜けると共に
さっきまでフルに勃起して
股間で跳ね回っていたペニスも
瞬時にたくましさを失ってダラリと項垂れた。

若いさっちゃんではないのはショックだったが
それよりも先ほどまで快楽を与えてくれた女に
興味を抱いた。

「ママさんも人が悪いなあ…
僕があなたをさっちゃんだと勘違いしたときに
ちゃんと明かしてくれたらよかったのに」

「だって…そうしたら
罵声を浴びせて帰ってしまうと思ったから…」

「そんなことはないさ
ママさんは自分が思っているほど
劣ってはいないし、
男の目から見ればとてもチャーミングですよ」

さあ、泣き止んでこっちにおいでと
寺嶋は菊乃を抱き締めた。

少し戸惑った彼女だったが
意を決したように寺嶋の背に腕を回し
二人は互いに抱きあった。