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調教物語~ある男の性癖~
第3章 擬似セックス

「では前金となりますので
お勘定をお願いします」

武郎は女の言いなりに
60分の代金を渋々支払った。

新地の赤線よりは安価だったが
本番がないのだと思うと
ボッタクリのような気がした。

「もうシャワーは済まされてますよね?」

「ええ。あなたを指名するときに
事務所の方から
延々と注意事項を聞かされましたので…」

出来ることなら一緒に入浴したかったが
オプションで別料金になると言うのでやめた。

あれもだめ、これもだめと
赤線に比べて制約が多すぎて
女を頼んだものの
面白味がなくて
頼むのを辞めればよかったと思った。

「あら?お兄さん緊張してるの?
突っ立っていないでベッドに横になりなさいよ」

女に主導権を握られるのも面白くなかった。

先輩は、よくこんな女で楽しんだものだなと
デリヘル嬢とスケベな事をしたと自慢げに話していた先輩が哀れに思われた。

「では、おパンツを脱がさせていただきますね」

女は慣れた手つきで武郎の下着を脱がした。

「まあ!お客さま、すごく大きいんだ~」

さほど巨根でもないイチモツをつまみ上げて
女は数々の賛辞を武郎に捧げた。

「緊張しないでいいのよ」

勃起せずにふにゃちんなのを緊張しているせいだと
女は思ったのか「硬く大きくしてあげるね」と
シャワーを浴びたというのに
おしぼりで何度も丁寧にペニスを拭った。






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