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調教物語~ある男の性癖~
第19章 バレた副業

「えっ?伊藤くんか?
君、こんなところで何をしているんだ?」

部長は加菜恵のシースルーガウンを目に停めて

「君、もしかしたら、
ここで働いている?」

部長は目を白黒させていたが
泥酔している上に
先ほどまでヨウコさんを相手に
暴れていたものだから
一気に酔いが回ってしまったのか
ゴロンとフローリングに寝転がると
そのままウゴ~っと大きなイビキをかいて
爆睡し始めた。

「え?なに?
このオッサンってエミリさんの知り合い?」

マネージャーはそれなら早く言ってよ~、と
警察に通報しかけていた手を停めた。

「ま、今回だけはエミリさんの顔を立てて
大事(おおごと)にはしないけどさ~
ヨウコさんにはちゃんと詫びを入れるんだよ」

「はい…すみません…
ヨウコさんもごめんなさいね…
この人、酔ってなきゃええ人なんやけど…」

とりあえず、ここから連れて帰ってよと
マネージャーに言われて
加菜恵は帰り支度を始めた。

「ほら、部長。帰りますよ」

抱き起こして肩を組んで無理やり歩かせた。

邦夫さんが気を利かせて
タクシーを呼んでくれたので
二人がかりでタクシーに部長を押し込んだ。

『ふう~…
店のみんなに迷惑をかけてしもたわ
マネージャーと邦夫さんには
一発ずつさせてあげないとアカンやろなあ…』

タクシーの後部座席では
再び部長が大イビキをかきはじめた。

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