この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
調教物語~ある男の性癖~
第19章 バレた副業
そうこうするうちに、
タクシーは加菜恵のマンションに到着した。
お金を支払って、
しっかりと領収書もいただいた。
『酔いが醒めたら請求してやるさかいにな』
加菜恵は酔ってぐでんぐでんの部長に肩を貸して
必死の思いで部屋に連れ込んだ。
とりあえず部長をソファに座らせて
水をコップに並々と注いで
「ほら、水や!
しっかりと飲んで酔いを醒ましぃ」
そう言って部長の口元にコップを近づけた。
否応なしにコップを傾けてやったものだから
最初は飲まずに服の上にこぼれたが
やがてゴクゴクと残りの水を飲み干した。
冷たい水のお陰で
ようやく部長は目を覚ました。
「あれえ~?ここはどこだ?」
「どこやじゃあらへんわ!
店で暴れまわるもんやから
仕方なくうちの部屋に連れて帰ってきたんや!」
ほら、しっかりしぃやと
加菜恵は部長の頬をペチペチと叩いた。
「あっ!伊藤くん!
こりゃすまない!」
女の部屋に上がり込むのはまずいと思ったのか
「すまなかった!これで失礼するよ」と
部長は立ち上がった。
けれども完全に酔いが醒めた訳でもなく
おっと!とバランスを崩して
加菜恵に抱きついてきた。