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調教物語~ある男の性癖~
第19章 バレた副業

そうこうするうちに、
タクシーは加菜恵のマンションに到着した。

お金を支払って、
しっかりと領収書もいただいた。

『酔いが醒めたら請求してやるさかいにな』

加菜恵は酔ってぐでんぐでんの部長に肩を貸して
必死の思いで部屋に連れ込んだ。

とりあえず部長をソファに座らせて
水をコップに並々と注いで

「ほら、水や!
しっかりと飲んで酔いを醒ましぃ」

そう言って部長の口元にコップを近づけた。

否応なしにコップを傾けてやったものだから
最初は飲まずに服の上にこぼれたが
やがてゴクゴクと残りの水を飲み干した。


冷たい水のお陰で
ようやく部長は目を覚ました。

「あれえ~?ここはどこだ?」

「どこやじゃあらへんわ!
店で暴れまわるもんやから
仕方なくうちの部屋に連れて帰ってきたんや!」

ほら、しっかりしぃやと
加菜恵は部長の頬をペチペチと叩いた。

「あっ!伊藤くん!
こりゃすまない!」

女の部屋に上がり込むのはまずいと思ったのか

「すまなかった!これで失礼するよ」と
部長は立ち上がった。

けれども完全に酔いが醒めた訳でもなく
おっと!とバランスを崩して
加菜恵に抱きついてきた。

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