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調教物語~ある男の性癖~
第20章 転勤

「あなただけにしんどい思いはさせないわ
実はね、私も大阪支社の副支社長として
異動になるの」

「えっ?営業部長も?!」

「お互いに、
とんだハズレくじを引いてしまったわね」


自分一人であれば 
なっとくのできない人事異動だと言って
突っぱねることも出来たが
共に貧乏クジを引いてくれるというのであれば
引くに引けなくなった。

まあ、大阪と東京ならば
三時間もあれば往き来出来るのだから
二匹の飼い犬には会いたくなったら
会いに来ればいいだけか…


「取り敢えず
住まい探しから始めなきゃね
あなた、明日の予定は?」

「いえ…特にございません」

「そう。
じゃあ、明日は八時の新幹線で
一緒に大阪に行きましょう」

有無を言わせませんよと
岩下女史の鋭い眼光が武郎を射抜いた。



やれやれ…

中学生の頃に短期間だけ 
大阪に住んでいたことがあるので
土地勘は大丈夫かと思うが…

それにしても急な話だな。


まあ、何にしても
本格的に異動になる前に 
咲希と加菜恵には
もう一度調教しておいてやらないとな…


夜になって咲希にLINEしてみたが
いつまでも経っても未読スルーだ。

加菜恵も同様だ。

ふざけるな!
せっかく俺が仕込んでやったのに
肝心な時に連絡が取れないなんて!

今度、会う機会があれば
おもいっきり調教してやらないとな。


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