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調教物語~ある男の性癖~
第20章 転勤

「僕は構いませんが
男女が一部屋って言うのは
ちょっと不味いんじゃないですか?」

「あら、何が不味いの?」

ほら、よからぬ噂が広がらないとも限らないし

そのように言うと、

「はあ?私たちが黙っていれば
誰にも知られる事はないわ」

確かに彼女の言う通りだと思った。

「じゃあ、それでいいわね」

フロントでルームキーを受け取ると
彼女はさっさとエレベーターに乗り込んだ。

「私は窓側のベッドを使わせてもらうわね」

有無を言わさずに壁側のベッドを押し付けられた。


「どうする?
食事の前に汗でも流す?」

「いいですね
さっぱりとして
ゆっくりと食事を楽しみたいですね」

そう言ってから

シャワー?

どこで脱衣する?

まさか彼女の目の前で
脱衣するわけにも行かないし…

「じゃあ、お先にシャワーを使わせていただくわ」

そう言って、下着の着替えを持って
ユニットバスに消えていった。

しばらくするとドアが開いて
脱衣した衣服が無造作に部屋に投げ捨てられた。

『なるほど…
そういうふうにすれば
裸を見せなくても済むわけか』

もしかしたら
出張などで
けっこうこのようなシーンに
出くわしているんだろうなと
武郎は感心した。

それにしても
色っぽい下着を身に付けていたんだな…

武郎は無造作に投げ捨てられた衣服を
ボンヤリと眺めていた。

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