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調教物語~ある男の性癖~
第20章 転勤
男も女もバスタオル一枚を
体に巻いただけの姿…
見ようによっては
情事が終わって汗を流したとも取れる。
チラッと一瞬だけその姿を目にとらえると
無関心を装うように
その後は全く自分達に目を向けずに
淡々とテーブルをセットして
料理を並べおわると最敬礼して
ボーイは部屋を出ていった。
「いいホテルね
ボーイの教育が行き届いているわ」
ボーイの視線を感じなかったことで
岩下さんはホテルのグレードの良さを感心した。
それとも私の体って魅力がないのかしら?
そんな余計な一言を言って
あなたぐらいは私の体に興味を持ちなさいよと
さらに余計な一言を言った。
「興味なら大有りですよ」
武郎は本心を伝えたが
「社交辞令はいいのよ、さあ、食べましょ」
そう言って二人は席に座った。
「私の奢りよ、たっぷりと召し上がれ」
テーブルに並べられた料理を見て
武郎はたまげた。
そこには精力をつけるための料理が
何皿も並べられていたからだ。
「ガーリック料理がお好きなんですね」
料理を取り皿に
取り分けてくれる岩下さんに向かってそう尋ねた。
「特に好きって訳じゃないけど…
あなたに頑張ってもらおうと思ってね」
意味深な発言に
武郎は思わず岩下さんの顔を見つめた。