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調教物語~ある男の性癖~
第21章 女としての悦び

「ほら、見なさい
これが、お前のおまんこだ」

見たくないと目を背ければいいだけなのに
命令に背くとお仕置きをされると思って
岩下裕美子は
スマホの画面をしっかりと見た。

陰毛から覗くサーモンピンクの割れ目…

武郎は綺麗だと言ったが
とても綺麗とは言い難い。

いや、
むしろグロテスクだ。

滑りを帯びた軟体動物のように
ちんぽを欲しそうに涎を流している。

「男って…
これが綺麗だと思うの?」

「ああ。
特にお前のおまんこは綺麗だよ」

自分のモノが特別だと言われて
手を拘束されて苛められているのに
なぜかとても幸せな気分になる。

不意に画面が自撮りモードに切り替えられ
自分の顔がアップで写し出させる。

「いやよ…
顔を撮すのは勘弁してよぉ」

拒む言葉を口にしたが
当初の何がなんでも拒絶するような
そんな強い口調ではなかった。

「ほら、おまんこを見ていた時のように
しっかりと目を見開きなさい
そして色っぽくていやらしい顔を確認しろよ」

色っぽくていやらしい顔?
メイクの度に何度も見ている自分の顔…
色っぽいだの、いやらしいだのと
そんな風に思った事もない。

岩下裕美子は武郎に命じられたように
思いきって目を見開いて
画面に映る自分の顔を見た。

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