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調教物語~ある男の性癖~
第1章 深夜のジョギング

狩りと言っても
泥酔のオヤジ狩りや
夜道を独り歩きする女を狩る訳ではない。
彼にはそんな度胸などなかった。
狙いは取り込み忘れた女性下着を
こっそりと狩るのだ。
この地域は治安が良いのか
防犯カメラというものが設置されていない。
もちろん交通量の多いメインストリートには
数台設置されてはいるが
彼が狙いをつけている看護婦寮には
そんなものは設置されていない。
昼間に散歩を装って
何度もこの辺りを下見しているので
その点は抜かりなかった。
彼は身軽に柵を乗り越えて
寮の裏庭に侵入した。
一歩、二歩と
寮のベランダに近づく度に
鼓動が激しくなってゆく。
『これだよ!
この刺激がたまらないのさ』
緊張からか 身体中から汗が吹き出てくる。
まさか侵入者があろうとは思わず
ベランダにはたくさんの下着が干してある。
彼は用心して
すぐに逃げれるように
一番手前の一階の部屋に目星をつけた。
ベランダには飾り程度に柵が設けられているが
そんなものはいくらでも飛び越える事が出来た。
ベランダに降り立つと
不用心にも網戸のまま就寝しているようだ。
襲おうと思えば
いくらでも部屋に押し入る事は可能だったが
彼にはあいにくとそこまでの度胸はなかった。

