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調教物語~ある男の性癖~
第22章 シェアルーム
本来の目的を達成したからには
大阪に長居するつもりはなかった。
次に大阪へ訪れるときは
正式な異動として腹をくくらねばならなかった。
「今からなら夕刻には東京に着くわ、
これからの二人を祝してディナーでもどう?」
「いいですね…
でもその前に寄りたい所があるんですよ」
「あら?どこかしら?
まさか私一人で帰れと言うんじゃないでしょうね」
「着いてきても構いませんけど
つまらないところですよ」
「あら。ずいぶんと意味深な言い方ね
私、あなたのことなら全てを知りたいわ」
二人はタクシーに飛び乗った。
「○○中学校へ向かってください」
武郎がドライバーに行き先を告げるのを聞いて
「中学校へいくの?」と怪訝そうな顔をした。
「はい、僕が性に目覚めたのが
○○中学校なんです」
「へえ~…、面白そうね」
まさか当時の担任がまだ在籍していて
挨拶に行くのかしら?
でも、いくらOBとはいえ
アポなしで校門をくぐれるのかしら?
そう考えると
これは正規の訪問ではないと
思わずにはいられなかった。
20分もすると、
タクシーは目的の中学校へ着いた。
タクシーを降りると
武郎は校門に向かわずに
脇道を歩き始めた。