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調教物語~ある男の性癖~
第24章 大阪の女

ほんの二,三日だけ射精しなかっただけなのに
武郎の精液は
今すぐにでも娑婆世界に放出してくれとばかりに
精巣から沸き上がってきた。

「逝きそうだ…」

混雑というほどではないにせよ
前後の席には乗客が座っている。

平静を装いたいのに
どうしても自然とハアハアと
荒い呼吸になってしまう。

そのタイミングで車内販売の売り子が
ワゴンを引いて武郎たちの席に近づいてきた。

顔を真っ赤に上気させて
荒い呼吸を繰り返す武郎に
「お客様、大丈夫ですか?」と声をかけてきた。

見られたい…
見知らぬこの女に自分の射精を見られたい…

そのような欲望が沸き起こって
「お客さま?」と
売り子が屈んで顔を寄せてきた瞬間を見計らって、
「ううっ!で、出る!!」と呻いた。

咄嗟に岩下さんが新聞紙を持ち上げて
売り子の視線を遮り、
素早く武郎のイチモツを咥えこんだ。

逝きそうなタイミングでチュ~っと吸われて
あっという間に武郎のイチモツが暴発した。

「あああっ!!!」

恍武郎が惚の表情を浮かべたものだから
新聞紙の壁の向こうで何が起こっているのか
売り子にはピンっときた。

売り子も興奮したのか
頬を真っ赤に染めて
武郎のイキ顔をじっと眺めている。

「美味しかったわ」

舌なめずりをしながら体を起こした岩下さんは
売り子の女性を見やって
勝ち誇った笑みを投げ掛けた。

ハッと我に返った売り子の女は
「もし何かあれば声をかけてくださいませ」と
早口でそう言うと
あたふたと後ろの車両へ移動した。



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