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調教物語~ある男の性癖~
第24章 大阪の女

大阪支社に到着すると
岩下裕美子は重役室へと導かれた。

「しばしのお別れね」

岩下裕美子は名残惜しそうに
栗林に気づかれないように武郎の手を握った。


「さっ、営業本部長はこちらへどうぞ
君、案内してさしあげて」

武郎は栗林の後を引き継いだ女に連れられて
営業部へと連れていかれた。

「営業本部長、お待ちしておりました。
私、第一営業部の森川愛弓と申します」

お辞儀すると何とも良い香りが漂った。

『ほう…ディオールか…
なかなか良い趣味の香水を使ってるじゃないか』

顔立ちも申し分ない。
体つきも武郎の好みだった。
彼女の営業部のポジションはなんだろう…
出来ればこの女を秘書として
付き添わせてみたい気になった。

営業部に脚を踏み入れると
三人のいかつい大男が
武郎に急ぎ足で近づいてきた。

「第一営業部の石田です」

「第二営業部の岡と申します」

「第三営業部の立花です」

大男たちは姿勢を正すと
武郎に向かって深々とお辞儀をした。

「ああ…堅苦しい挨拶はよしてくれ
そういう柄じゃないからさ」

これからよろしく頼むよと
武郎は手を差し出して順番に握手を交わした。

「本部長室はこちらです」

森川愛弓が武郎を
三人の大男から引き剥がすように先を急がした。

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