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調教物語~ある男の性癖~
第24章 大阪の女

彼女が下がって
一人取り残された営業本部長室で
武郎は営業システムの資料に目を通していた。

「ふ~ん…所変わればなんとやらだな…」

同じ会社組織なのに
本社と支社では営業システムがかなり杜撰だった。

「こりゃテコ入れに時間がかかりそうだな…」

東京本社のやり方を導入すると
古参の営業部員からは反発が来るだろうな…
かといって、今のままじゃ
成績が回復するとは思えなかった。

今後の打ち出し資料をパソコンにまとめていると
ドアがノックされて森川愛弓がやって来た。

「本部長、お時間です」

「おっ?もうそんな時間か…」

彼女に導かれて廊下を突き進むと
向かいから同じく栗林に先導されて
岩下さんがやって来た。

岩下さんがスッと武郎に近づき
「どう?挨拶の口上はまとまった?」と尋ねた。


そうだった!
この後、大勢の前で
挨拶をしなければいけなかった!
営業部のことで頭が一杯になり
すっかりその事を忘れていた。


案の定、武郎の就任挨拶はグダグダで終わった。
フォローするかのように
岩下さんの挨拶は起承転結にまとめられ
挨拶ひとつで社員の心を
グッと掴んでしまわれたようだった。

『さすがに才女たる所以だな
だが、こん才女がベッドで乱れる女だと
知っているのは俺だけだろうな』

そんなことを思いながら
武郎は指を嗅いでみた。
微かだが岩下裕美子のアソコの匂いが残っていた。



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