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調教物語~ある男の性癖~
第24章 大阪の女
「お疲れさまでした」
営業本部長室に戻ると森川がお茶をいれてくれた。
「旨い!」
一口飲んで武郎は思わず唸ってしまった。
「美味しいでしょ?
静岡のお茶も美味しいけれど
ここ大阪は京都にも近いので
宇治の美味しいお茶が手に入るんですよ」
「確かにそうかもしれんが
君がいれてくれたお茶だから尚更上手いんだよ」
「まあ!お上手なんだから…」
綺麗な顔立ちの彼女の頬が
ほんのりと朱に染まった。
『脈ありかもしれんな』
「どうだい?今夜、食事でも」
武郎は思いきって彼女を夕食に誘ってみた。
「えっ?!いいんですか!?」
たちまち彼女の顔に嬉しさの笑みがこぼれた。
「君は今夜、定時に終われるのかい?」
「ええ。終わります。
たとえ残業を押し付けられても断ります!」
「じゃあ、仕事が終わったら
この部屋に来てくれ
あ…お誘いしておいて
こんなことを言うのもなんだが、
僕はこの土地に不馴れだから
君が行きたい店を予約しておいてくれないか?」
「わかりました
では、仕事が終われば
この部屋へお迎えにまいります」
森川愛弓はペコリとお辞儀をして
小躍りしながら退室していった。
彼女が退室してすぐに
三人のむさ苦しい男どもが部屋を訪ねてきた
例の営業部の三人の課長たちだ。
武郎は就任式の前に考えた案を三人に打ち明けた。
営業システムを変更する案に
案の定三人の課長たちは難色を示した。