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調教物語~ある男の性癖~
第24章 大阪の女

居酒屋を選んだわりに
森川はあまりアルコールに強くないようで
カルピスサワーを二杯飲んだだけで
胸元まで真っ赤に染めていた。

「お酒、お強いんですね」

ハイボールをまるで水でも飲むかのように
どんどんと飲み干す武郎を見つめながら
その飲みっぷりに森川は熱い眼差しを送ってくる

「いやぁ~、こうして美人の君と
差し向かいで飲むとお酒が美味しくて
どんどんと進んでしまうんですよ」

それは嘘偽りのない武郎の本音だった。

一通り当たり障りのない会話が終わると
無言の時間が流れ始めた。

『頃合いかな…』

武郎は意を決して席を立つと
厚かましくも彼女の隣に陣取った。

「本部長…?」

少しだけ驚いた素振りを見せた森川だったが
すぐさま武郎に寄りかかってきた。
武郎も何も言わずに彼女の肩を抱いた。

「この後、どうする?
カラオケにでも行くかい?」

「そうね…少しだけ横になって休みたいかな~
なぁ~んてね」

酔いのために目がトロンとなってきていて
何とも言えずに色っぽい…
我慢できずに武郎は個室なのをいいことに
彼女に覆い被さって唇を奪った。

嫌がるかと思いきや
森川は武郎の背に腕を回して
しっかりと抱きついてきた。


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