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調教物語~ある男の性癖~
第25章 岩下裕美子の嫉妬

「裕美子?」

武郎の呼び掛けに
裕美子はハッと我に返った。

「あれ?…どうしちゃったんだろ…
わたし、涙が…止まらないの…」

武郎に見られたことで
感情が一気に噴き出す。

えーん、えーんと
まるで幼児のように泣きじゃくる。

トランクスから引き出されたペニス…

今度は武郎がハッ!と気づいた。

『しまった!
愛弓とセックスをしてシャワーをしていない!』

おそらく武郎を求めて
裕美子はペニスを弄ろうとしたのだろう。
そして愛弓の残り香に気づいたに違いない。

だが、女癖の悪い武郎の事など
気にもかけないと思っていたのに
こんなに泣きじゃくるほど
俺を愛し始めていたのかと
武郎は無性に裕美子が愛しくなった。

「裕美子、おいで」

股間にうずくまっている裕美子を手招きして
優しく抱き締めてやる。

「ごめんよ裕美子…」

裸体の背中を撫でてやると
その柔肌に少しだけ男性自身が反応した。

「私の方こそごめんなさい…
あなたは誰のものでもないのに
束縛したくなっちゃった…」

「節操のないチンポで申し訳ない
女ったらしだから一人の女に決めれないんだ」

愛弓に加えて
地元大阪に戻っている佐智子を
探し出そうとしていることは
口が裂けても言えないなと思った。



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