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調教物語~ある男の性癖~
第4章 総務の咲希さん

武郎が目を覚ますと
白い天井に白い壁…

何から何まで白に統一された部屋だった。

「あ!椎名さん、良かったわ、気がついたのね」

武郎の視界に
いきなり咲希の顔が覗き込むように現れた。

「ここは…」

腕にジンジンとした痛みを感じた。
腕を上げて確かめるとそれは点滴の針が腕に刺されていた。
どうやらここは病院のようだった。

「椎名さん、ごめんなさい…
あなたがあんな大ケガしてるとも知らずに
わたしったら触ってしまって…」

そう言いながら咲希さんは
枕元のナースコールのボタンを押した。

『は~い、どうされましたか?』

やけにのんびりしたナースの声が
天井のスピーカーから聞こえた。

「椎名さんが目を覚ましました」

『は~い、では伺います』

通話を終えると
金沢咲希は武郎に

「私が触ってしまったから、
あなたは気を失ったの…
だから、私、慌てて救急車を呼んだの」

安心したのか
泣きじゃくりながら咲希が説明してくれた。

しばらくすると
ナースとドクターが武郎のベッドへやって来た。

「素人治療はやめておいた方がいいですよ
幸いにも彼女が気を利かせて
救急車を呼んだのが幸いしました」

ドクターは武郎の顔を見ずに
カルテを見ながらそう言った。




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