この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
調教物語~ある男の性癖~
第4章 総務の咲希さん
武郎が目を覚ますと
白い天井に白い壁…
何から何まで白に統一された部屋だった。
「あ!椎名さん、良かったわ、気がついたのね」
武郎の視界に
いきなり咲希の顔が覗き込むように現れた。
「ここは…」
腕にジンジンとした痛みを感じた。
腕を上げて確かめるとそれは点滴の針が腕に刺されていた。
どうやらここは病院のようだった。
「椎名さん、ごめんなさい…
あなたがあんな大ケガしてるとも知らずに
わたしったら触ってしまって…」
そう言いながら咲希さんは
枕元のナースコールのボタンを押した。
『は~い、どうされましたか?』
やけにのんびりしたナースの声が
天井のスピーカーから聞こえた。
「椎名さんが目を覚ましました」
『は~い、では伺います』
通話を終えると
金沢咲希は武郎に
「私が触ってしまったから、
あなたは気を失ったの…
だから、私、慌てて救急車を呼んだの」
安心したのか
泣きじゃくりながら咲希が説明してくれた。
しばらくすると
ナースとドクターが武郎のベッドへやって来た。
「素人治療はやめておいた方がいいですよ
幸いにも彼女が気を利かせて
救急車を呼んだのが幸いしました」
ドクターは武郎の顔を見ずに
カルテを見ながらそう言った。