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調教物語~ある男の性癖~
第26章 奇跡の再会
やはり二日続けてというのが具合が悪かったよなあ…
こりゃあ、今夜も帰宅したら
ハードに抱いてやらないと
ますます機嫌が悪くなりそうだ…
「本部長!まだでありますか?」
三人の中で一番若い営業三課の立花が
軍隊のように敬礼しながら先を急かせる。
「ああ、悪い悪い、電話の要件は済んだよ」
「自分、若くて綺麗なネエチャンのいる店を
知ってるであります!」
軍隊ごっこはもうよせよと
敬礼の手を無理やり降ろさせて
「じゃあ、その店に行こうじゃないか」と
歩みをはじめた。
立花が連れていってくれた店は
新規開店したばかりのコジャレたスナックだった。
ドアを開けると
地響きのようなダミ声のカラオケが
耳をつんざいた。
『騒がしい店だな…
できれば佐智子が働いていた
場末のスナックのようなところが
落ち着いて飲めるんだがなあ…』
憂鬱になった武郎の気持ちを無視して
「ママぁ~!今夜も来たよぉ~!」と
立花がカラオケに負けないほどの大声で
ママさんを呼んだ。
「あら?たぁーさん、今夜も来てくれたのぉ?
嬉しいわぁ」
さあさ、カウンターに座ってちょうだいなと
武郎たち四人をカウンターに座らせた。
「何をお飲みになりますぅ?」
ママさんにそのように尋ねられたので
「じゃあ…バーボンを…」と頼んだ。