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調教物語~ある男の性癖~
第28章 佐智子との逢瀬
「あの事なんだけど…」
唐突に裕美子が話題を変えた。
「あの事?」
「ほら、営業部の女の子…
なんて名前だっけ…」
愛弓の事か…
「森川愛弓の事かい?」
「そうそう、その子の事よ
今日、支社長とミーティングをするから
その子を秘書に推挙しておくわ」
アブノーマルを拒む代わりの
交換条件と言うわけか…
「ありがとうよろしく頼むよ」
武郎の脳裏に愛弓の喜ぶ顔が浮かんだ。
武郎は出社すると
とりあえず昨日の
各営業部員の行動をチェックした。
『うんうん、みんな頑張ってくれてるじゃないか』
「よしっ、愛弓、
これを各課に回しておいてくれないか」
各営業部員への課題をまとめたレポートを
愛弓に渡した。
「それと…副支社長が
君を秘書に推挙しておいてくれるそうだ」
そう付け加えると
社内であるにも関わらず
「嬉しい!」と言って武郎に抱きついてきた。
綺麗なヒップを撫でて堪能して
「そうそう、僕はこの後、外回りに出掛けるから
何かあったらスマホに連絡をしてくれないか」と
言い残して、武郎は急いで会社を飛び出した。
佐智子との待ち合わせ場所に行くと
すでに佐智子が到着して武郎を出迎えてくれた。