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調教物語~ある男の性癖~
第30章 佐智子との永遠の別れ

裕美子とのシェアルームに帰りつくと
岩下裕美子は武郎よりも先に帰宅していて
夕飯の準備中だった。

『良かった…
これで今夜も夕飯は要らないと言えば
またあの裕美子の
阿修羅のような顔を
拝見しなければいけないところだった』

安堵に胸を撫で下ろして
「裕美子、ずいぶんと早い帰宅なんだね」と
夕飯をこしらえている裕美子に
労をねぎらう意味で
後ろからそっと尻を撫でた。

「副支社長なんて、
ただのお飾りよ
あなたが営業部を立て直してくれさえすれば
私なんてホントに仕事がないんだから…」

夕飯の支度で忙しいのに
お尻なんて触らないでよと
怒るどころか
もっと触りなさいよと
裕美子は尻を突きだした。

ならばと
裕美子の背後に立って
脇から腕を回して
豊満な胸を揉んだ。

「それはダメ!
今、野菜を切っているの
包丁を持っているから危ないでしょ」

ほら、と
裕美子は包丁を武郎の目の前に振りかざした。

「おいおい!
おっぱいを揉むより
そっちの方が危ないよ!」

武郎は慌ててリビングへと進み
ソファにどっかりと腰を落とした。

「どう?秘書の女は役にたっている?」

トントンと包丁で野菜を刻むリズムを奏でながら
こちらを振り返らずに裕美子は尋ねた。

「ああ。お陰さまで
スケジュール管理とかしてくれて
とても重宝しているよ」


そんな他愛もない会話をしているうちに
あっという間に夕飯の支度が整った。

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