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調教物語~ある男の性癖~
第31章 再生の時
「あんたらが来てから
成績が上向くどころか
下降線を辿る一方や!」
仕事のでけへん男は解雇や!
それぐらい、あんたもわかるやろと
永山は冷たく言い放った。
「もう少し…
もう少しだけ待ってあげてください」
裕美子はテーブルに両手を着いて
額も同じくテーブルに着くほどに頭を下げた。
「まあ…情けを掛けてやらんこともないけどぉ」
永山はテーブルに着いた裕美子の手を
上からそっと重ねてきた。
「私にもそれなりのうま味がないと
やってられんわなあ」
重ねた手で裕美子の手の甲を
サワサワと撫でてきた。
「うま味?」
「美味しい思いを
させてくれへんかと言うてんねん」
口調がヤクザっぽくなって
永山は裕美子の肩をガッと抱いた。
「あんたが営業本部長の椎名とデキてるんは
バレバレや
あんな男なんか捨てて
俺の女になれって言うてんねん」
そうすれば武郎の解雇を取り消して
ヒラの営業部員として雇ってあげてもいいと
永山は交換条件を出してきた。
「言うことをきいた方がええで…
あんたの経歴にも
キズがつくことも考えなアカンわなあ」
永山は「悪い話やないと思うで」と
裕美子の首筋に吸い付いてきた。