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調教物語~ある男の性癖~
第31章 再生の時
このホテルでええやろ?
永山がお洒落なラブホテルに
裕美子を連れ込んだ。
平日の昼前だというのに
二組のカップルが部屋のパネルの前で
どの部屋にするか選んでいた。
一組はあからさまに不倫カップルだとわかった。
そしてもう一組は流行りの
「パパ活」というものだろうか
どこからどう見ても未成年の女の子と
還暦前のジジイだった。
『この国の性は乱れているわ』
憤慨した裕美子だったが
自分達だって周りから見れば
明らかに不倫カップルに見られるだろう。
「さあさ、私たちの順番やで」
部屋を選ぶにもなにも
あと一部屋しか残っていない。
各部屋では男と女がハメ合っているのだと思うと
なおさら性の乱れを感じた。
残っていた部屋というのが
なんともメルヘンチックな部屋だった。
部屋の真ん中には
小さいながらもメリーゴーランドが置かれ
ベッドも円形ならバスタブまで円形で
全てが円形で統一されていた。
「えらい可愛らしい部屋やのぉ
せやけど、あんたにはピッタリやな」
永山はそう言いながら
裕美子のビジネス用のスカートスーツを
脱がしかけようとした。
「自分で脱ぎます」
裕美子は永山から離れて
スーツのジャケットを脱いだ。