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調教物語~ある男の性癖~
第31章 再生の時

「女って…
おちんちんの大きさなんてあまり気にしないわ
どれだけ一生懸命に愛してくれるか
それが一番大事よ…」

「そやけど…
AVを見ても、官能小説を読んでも
デカイ方が喜んどるやないか」

「その方が画像的にも表現的にも面白いからよ
私、支社長の指で弄られているとき
もう少しで逝きそうだったわ」

「えっ!ほんまかいな?」

だから…今一度…
指で逝かせて欲しいなあ…

裕美子は永山の手を取り
股間へと導く。

「わしが…女を逝かすことができる?…」

半信半疑で永山の指が
裕美子の股間で蠢く。

「いい?焦ったりしないでね
私がセックスの素晴らしさを
お・し・え・て・あげる…」

ちゃんと教えてあげさえすれば
まだまだ伸び代があるに違いない。

久々に男と肌を合わせて
裕美子は貪欲になっていた。



裕美子が支社長と抱き合っている頃

誰もいなくなった部屋で
武郎は意を決して起き上がった。

『ここを出よう…
ここにいる限り裕美子を苦しませてしまう』

身の回りのモノだけをデイパックに積めた。

ありがとう
幸せになってください

ペンでメモ帳に走り書きをテーブルに残し
今までのお礼がわりに銀行通帳と印鑑も
メモ帳の横に添えた


武郎はフラフラとあてもないのに
皆が慌ただしく動き出した街を
さ迷い歩き始めた。

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