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調教物語~ある男の性癖~
第31章 再生の時

「それよかさ…
あんた、これからどうするの?」

行くあてもないし、
ドロップアウトするしか仕方ないですかね…

自嘲気味にそう言うと

「なに言ってんのよ
働き盛りじゃないのさ
とりあえず…今夜はうちに泊まりな
後の事はゆっくりと考えたらいいわ」と
薫のペースにのせられて
今夜は薫の家に泊まることとなった。


「夕飯、一緒に食べようね」

裕美子の部屋を飛び出してから
ろくに食事もしていない。

うどんや蕎麦の方がありがたかったが
食卓には薫の手料理が
これでもかと並べられていた。

食事をしながら
武郎は今までの事を洗いざらい薫に話した。

一宿一飯の恩ではないが
こうして世話になっている以上
全てを話すべきだと思った。


「ふ~ん…それは辛かったわね…
でもね…時間がすべてを解決してくれるわ
今は辛いけど、立ち直るのを佐智子って女性も
きっと待ってると思うわよ」

愛弓や裕美子に何度も諭されてきたが
その言葉を受け入れられなかったが
なぜだか母親ぐらいの年齢差の薫に言われると
反論せずに言葉を受け入れる事ができた。


「ところで…
お布団、週末に帰ってくる娘の分が一組あるけど
男の人に貸したとわかったら
きっとすごく怒るから
今夜は私と一緒に寝なさいね」

野宿ばかりだったので
布団で眠れるだけで大いに感謝せねばと
武郎はそれを了解した。



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