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調教物語~ある男の性癖~
第32章 最終章
隣の愛弓の部屋から衣擦れの音がする。
『ああ…愛弓と武郎さんが愛し合うのね』
襖を隔てて見えない愛弓の部屋をじっと見つめて
薫は自分の胸を揉んだ。
あの子が幸せになるのなら
それでいいわ、ううん、それが一番なのよ。
薫は心の中で、そのように呟いた。
筆下ろしをしてあげた男と巡り会えた。
還暦近いうば桜なのに、
ほんの一瞬でも所帯を持つことを夢見た。
夕飯の時、隣同士で座る我が子と
愛する男の顔を交互に見た。
憎たらしいほどのお似合いのカップルだと思った。
たとえひと時でも若い男に抱かれて
女に戻してくれた…
それだけで充分じゃないの
血は争えないのね
同じ男を好きになるなんて
隣の部屋からチュパチュパと艶かしい音がする。
ハードな口づけをしているのが
襖を隔てていてもわかる。
薫は舌なめずりをした。
『ああ…武郎…
あなたの唇、あなたの舌のぬくもり…
決して忘れないわ…』
隣で薫が聞き耳を立てているとも知らず
愛弓は布団の中で必死にペニスをシコシコしていた。
手の中のペニスがどんどんと硬く大きくなってくる。
ダメだ、もう我慢できない!
愛弓は布団に潜り込んで
武郎の大きなイチモツを
思いっきり喉の奥まで飲み込んだ。