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調教物語~ある男の性癖~
第6章 女の嫉妬
昼休み…
屋上のベンチに腰かけて
加菜恵と咲希は仲良くお弁当を食べていた。
咲希はちゃんと手作り弁当だったが
加菜恵はコンビニ弁当を不味そうに食べた。
一緒に食べようと誘っておきながら
なかなか話し出さない加菜恵に
咲希が焦れて
「何か話があったんじゃないの?」と切り出した。
「営業の椎名さん…」
「えっ?」
武郎の名を出されて咲希の箸の動きが止まる…
「咲希さん、あんた、
営業の椎名さんとデキてるんやろ?」
不味そうなコンビニ弁当をいっぱい食べ残して
もういらないわとばかりに蓋をしながら
加菜恵はおもむろに話し出した。
「デキてるって…その言い方はちょっと…」
「そしたらちゃんというわ
あんた、椎名さんとセックスをしたんやろ?」
あまりにも加菜恵の声が大きいので
咲希は慌てて周りを見渡した。
幸いなことに
屋上には加菜恵と咲希の二人きりであった。
「そう言うんじゃなくて…
そう、お付き合いが
始まろうとしているのは事実よ」
「あの男はやめとき」
「はあ?」
「あの男は、あんたの手に負える男とちゃうで
悪いことは言わんから、あの男だけはやめとき」
彼女になぜ
そんなことを言われなければいけないのか、
咲希は顔にこそ出さなかったが
内心、ムッとしていた。