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サトシのHなエッセイ
第33章 「なぁ、ええやろ?」④
※※※※※※※※※※※※※※※
雨の中、私はずっと佇んでいた。
ヤツの店は「準備中」の札が下りたまま、窓もカーテンで閉ざされていた。
比較的都会の商店街の真ん中、ヤツの店はひっそりと存在していた。
台風が近づく蒸し暑い日に、私は身体の疼きと共にヤツの店を訪れる。
ヤツは別段、生活に困っている訳ではなく趣味のように店を経営している。
本当かどうかは分からないが、数件の店を経営していて、かなりのセレブらしい。
偶然にも私はヤツの店で「耳掃除マッサージ」を受けた。
その卓越したスキルは、意地っ張りな私の「天の邪鬼」的な嗜好を破壊するほど強烈だった。
男性遍歴豊富な「小悪魔」と呼ばせた私の自信等、一瞬にして吹っ飛ばされてしまった。
ヤツの膝の上で、私は全てをさらけ出す様に甘いタメ息を漏らしてしまったのだ。
ヤツの腰をギュッとしながら、更なる快感を求めていたのだ。
そうだ。
認めよう。
私は、ヤツの虜だ。
ヤツの愛撫を忘れることは出来ないのだ。
特に、こんな雨の夜は。
台風が近づく、蒸し暑い夜は。
だから。
今日は、夕方からヤツの店に行った。
だけど。
今日は定休日のようだった。
帰る踏ん切りもつかないまま。
ヤツの店の前で、傘もささずに雨に濡れていたのだ。
本当。
みじめな私だったのである。
雨の中、私はずっと佇んでいた。
ヤツの店は「準備中」の札が下りたまま、窓もカーテンで閉ざされていた。
比較的都会の商店街の真ん中、ヤツの店はひっそりと存在していた。
台風が近づく蒸し暑い日に、私は身体の疼きと共にヤツの店を訪れる。
ヤツは別段、生活に困っている訳ではなく趣味のように店を経営している。
本当かどうかは分からないが、数件の店を経営していて、かなりのセレブらしい。
偶然にも私はヤツの店で「耳掃除マッサージ」を受けた。
その卓越したスキルは、意地っ張りな私の「天の邪鬼」的な嗜好を破壊するほど強烈だった。
男性遍歴豊富な「小悪魔」と呼ばせた私の自信等、一瞬にして吹っ飛ばされてしまった。
ヤツの膝の上で、私は全てをさらけ出す様に甘いタメ息を漏らしてしまったのだ。
ヤツの腰をギュッとしながら、更なる快感を求めていたのだ。
そうだ。
認めよう。
私は、ヤツの虜だ。
ヤツの愛撫を忘れることは出来ないのだ。
特に、こんな雨の夜は。
台風が近づく、蒸し暑い夜は。
だから。
今日は、夕方からヤツの店に行った。
だけど。
今日は定休日のようだった。
帰る踏ん切りもつかないまま。
ヤツの店の前で、傘もささずに雨に濡れていたのだ。
本当。
みじめな私だったのである。