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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第7章 ★悪だくみ★

信州野沢菜病院の205号室では、2人部屋の窓際のベッドで花園先生が眠っています。

前日までに血液採取や胃カメラの検査を終えて、潰瘍の痛みも吐き気もおさまり、ようやく安らぐことができたからです。

深い睡眠から夢うつつに目覚めると、白衣の若い看護師さんが検温にやって来ました。

「あら花園さん、よく眠れましたか? 痛みはないですか?」

「はい、あの、看護師さん、痛みはないんだけど……」

「はい、どうしましたか?」

「あの、ちょっとだけ、お腹をさすっていただけませんか?」

「はいはい、いいですよ」

看護師さんはパジャマをめくって、おへそのあたりを擦ってくれます。

「こうですか?」

「ああ、いい気持ちだわ。ああ……」

花園先生は気持ち良さそうに、うつろな瞳で看護師さんを見つめます。

看護師さんの頬はみずみずしく爽やかで、若くしなやかな手でお腹を擦られてウットリします。

看護師さんは花園先生に見つめられ、瞳を合わせていると催眠術にでもかけられたかのように、顔も唇も吸い寄せられていくのです。

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