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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第8章 お見舞い
(^_-)-☆ お見舞い ♪♪
夕食を終わって夜の9時過ぎ、お兄ちゃんと勇介くんは自転車に乗って、信州野沢菜病院の玄関前で合流しました。
夜間通用口から病棟に入ろうとしたら、窓口の警備員のおじさんにとがめられます。
「おい、君たち、面会の時間は終わったぞ。どこへ行くんだ?」
「お姉ちゃんから、生理用品と使い捨てパンティを急いで持って来いと言われたから、早く205号室に行かないと……」
「おおそうか、病棟は2階だから、そこの階段を上がって行きなさい」
2階に上がると廊下は静まり返り、ナースステーションを覗くと誰もいません。
「誰もいないぞ。看護師は検温に回っているのかな?」
「消灯の時間に検温なんかしないよ。トイレにでも行ってるんだろう」
「先生の部屋はどこだ……? どっちへ行けばいいんだろう」
「こっちだよ。ほら、あの角の部屋が205号室だ」
二つベッドの病室の入口には、花園先生の表札だけが掲げられています。
部屋のドアをそっと開くと、手前のベッドには布団もシーツもありません。
奥のベッドからカーテン越しに、わずかに呻き声が聞こえます。
窓際のベッドのカーテンをサッと開いたお兄ちゃんと勇介くんは、絶句してそのまま立ち尽くしたのですよ。