この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第9章 新たな展開

お姉ちゃんは眉を吊り上げて剣幕ですが、お兄ちゃんは、ひるむ訳にも、引き下がる訳にもいきません。
「あいつと条件付けて約束したんだから、頼むよ……」
「条件って何よ! 私の貞操を引き換えにして、勝手に約束なんかしないでよ! いったい私を、何の交換条件にしたのよ?」
「新任教師の花園先生をさあ、誘惑するのに協力してくれたらって……」
「わあ、ひどい! 花園先生とヤリたくて、私を生け贄にしたのね。ということはお兄ちゃん、勇介くんの協力で、花園先生と目的を果たせたってことなのね」
「あ、ああ……」
お姉ちゃんはちょっと間をおいて、策謀を秘めた剣呑な目つきで答えます。
「いいよ、お兄ちゃん」
「ほんとか麗子? ありがとう! 恩に着るよ」
「私も交換条件があるわ。その条件を呑んでくれたらね」
「えっ、交換条件って……?」
お兄ちゃんは一変して不安顔です。なにしろ、麗子お姉ちゃんからの条件ですから、どんな不条理な要求が飛び出すか分かりません。
「私の友達の猿子ちゃんと……ヤッてくれたらね」
お兄ちゃんの顔は引きつり、一瞬にして青ざめました。

