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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第9章 新たな展開

お兄ちゃんは一瞬にして、断崖絶壁から突き落とされたカタツムリです。
「ええーーームリ! あのゴリラ顔と? 絶対イヤだ! ムリムリ! 目をつぶったってキッスもできない」
「そんなこと言わないでよ。いつまでも処女のままじゃあ恥ずかしいからって、お兄ちゃんに抱いてもらえないだろうかって、前から頼まれてたんだよ」
「なんでオレなんだよ。お前がヤッてやればいいじゃないか」
「女の私がどうするのさ」
「バイブで処女を奪ってやればいいじゃないか」
「バカなこと言わないでよ。本物の男でなくちゃダメだよ。初体験がバイブじゃ可哀想でしょうよ。誰かがヤッてあげなきゃいけないのよ。あの子、太ってるからさあ、意外と名器だったりしてさ。気持ちいいかもしれないよ」
「ブスにデブに短足かよ。三拍子揃ってるじゃないか。それに老け顔も加えて四拍子だよ。ところでお前は、猿子とレズったのか?」
「ムリムリ、絶対にムリだよ」
「ずるいじゃないか。そんな女をオレに抱けって? 卑怯だぜ……」
「イヤならいいんだよ。私だってさ、勇介くんに抱かれたくなんかないんだから。親子丼にしてやったとか言われてさ、自慢なんかされたくないわ」
お兄ちゃんはもう、覚悟を決めるしかなさそうです。
お姉ちゃんは、したたかなのですから。

