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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第10章 ★スワッピング騒動★

お母さんに急かされて、お兄ちゃんは言いにくそうに切り出します。
「ちょっとスマホでさあ、まずいことになっちゃったんだ……」
「なによ、まずいって? 変なサイトに迷い込んで、大金でも請求されたの? 払えないわよ、びた一文だって」
「そんなんじゃないよ。出会い系サイトとかをさあ、あちこち閲覧してるうちにさあ……」
「ふーん、悪い女に騙されたのね。ヤクザな男がヒモになってて、落とし前をつけろとか言われて脅されて、いったいいくら要求されたのさ?」
「だから、そんなんじゃないって。面白半分にスワッピングサイトで遊んでたんだよ。そしたら、一組の夫婦が本気になっちゃってさあ、後へ引けなくなっちゃったんだ……」
「後へ引けないって……なによ? スワッピングっていったら、夫婦交換のことじゃないのさ。あんたが、どうして……?」
「オレさあ、夫婦になりすまして、お父さんとお母さんの写真を送ってOKしちゃったんだよ」
「OKって、何をさ?」
「だから……夫婦交換を」
「何ですって? なんであんたが夫婦交換できるのよ?」
「だからさあ……まずいことになったって……お父さんとお母さんに相談を……」
「知らないわよ。勝手に何とかしなさいよ」
「えー、知らないとか言わないでさあ。何とか助けてよ」
「助けてって……どうすればいいのよ。お父さん、どうしますか、このバカを。どうしたらいいんでしょうねえ?」
お母さんは答えに窮して、お父さんに相談します。

