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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第12章 旦那さまと奥さま

旦那さまと奥さまが出会ったのは通勤電車の中で、どこにでもありそうな平凡なきっかけのようだけど、とても劇的なのですよ。
よほどの事では動揺しないお母さんが、ワインを飲みながら身を乗り出して聞き入っているのです。
旦那さまが通勤電車の窓を背にして満席の長シートに座っていると、若い女性が途中駅から乗り込んで、押されるようにして目の前に立ったのですが、女性が片腕をグイと持ち上げて吊革をつかむと、ミニのスカートの裾がすり上がって太ももがあらわになるのです。
ドキリと心臓をときめかした旦那さまは、それとなく視線を上げて顔をチラ見すると、女性は若くみずみずしい肌のOL風で、ミニのスカートが似合っています。
旦那さまはうつむいている振りをよそおって、穴が開くほど太ももを見つめながら、淫らな妄想にふけり始めていたのです。
なにしろ太ももはプチプチのスベスベの生肌で、もう少しスカートをめくり上げればお尻の付け根からパンティまでもが覗けそうです。その太ももが、毛穴が見えるほどに眼前に突き付けられているのですから。
電車が揺れるたびにスカートがめくれ上がって、太ももが膝先に食い込んでくる。
旦那さまは血に飢えた餓狼の目になって、食い入るように毛穴の奥までを凝視していた。
そしたらなんと、突然女性の膝あたりから指先が覗いて、太ももを撫で上げていくのです。
男の手だ! 痴漢だ!!

