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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第12章 旦那さまと奥さま

旦那さまは背広を脱いで、下着のシャツとパンツだけになりました。
女性は脱いだ背広を丁寧に畳んで、旦那さまを見つめてにこやかに微笑んでいる。

その笑顔を見て旦那さまは考えた。
こんな姿にされてしまったら、もう逃げられないではないかと思って、ふっと不安が脳裏をよぎったのです。

もしかして彼女は自分をヨガの会員に勧誘するのが目的で、自分はまんまと引っかかったのではないかといぶかった。

もしかして、痴漢の男も共犯で、大学生なんかじゃなくてヤクザのチンピラではないのか。
半裸で彼女と二人だけの現場に踏み込まれ、因縁をつけられて大金でも要求されるのではなかろうか。

いやいや、ここはラブホではないし、彼女のアパートの部屋でもない。入口にはヨガスクールの表札が出ていた。彼女がそんな悪い仲間だとは思えない。
うーむ、しかし、どうしたものか……、


そんな旦那さまの懐疑心にはお構いなしに、女性は溌剌とした表情でヨガのポーズを見せてくれます。

「それでは私が、初心者でもできるヨガのポーズをいくつかお見せしますね」

彼女の動きはしなやかで、その肢体は若く優美に色っぽい。

旦那さまは覚悟を決めた。
騙されたならばそれでもいい。ならば、ピチピチに弾ける彼女の肢体を、ヨガのトレーニングにかこつけて、痴漢のように触りまくってやろうじゃないかと考えたのです。

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