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私んちは淫乱家族ー続編<夏の終わりに>
第5章 ★テレビゲーム★

(^_-)-☆ テレビゲーム ♪♪


私が桃ちゃんちに着くと、ハイエナの蓮(れん)くんと、ピラニアの貴(たか)くんが先に来ていました。

蓮くんと貴くんは同じクラスの友達だけど、二人がどうしてそんなニックネームをつけられたのか、ちゃんとした理由があります。

蓮くんは眉が濃くてモテ顔なのに、ブスな女の子ばかりを狙って胸を触ったり、スカートをめくったりするからハイエナです。ゾンビな女の子を相手にキッスだってします。
だからバレンタインデーには、ゾンビブスから本命のチョコをたくさん貰っていますよ。

鼻が高くてちょっとキザな貴くんは、授業中に先生に当てられて答えられなかったら、先生のスカートをめくって太ももに噛みつくからピラニアです。
この前、ストッキングの上から噛みつかれた桃子先生は、ピラニアくんを蹴り飛ばしていました。太ももに歯形をつけられ、新品のストッキングを噛み切られたのですから。

だけど二人の頬はトカゲのお腹みたいにスベスベで、ちょっとイケメンっぽいからクラスでも人気者だし、私も桃ちゃんも嫌いじゃないよ。


私が桃ちゃんの部屋の扉を開けて中に入ると、3人はワイワイとテレビゲームに興じていたのです。

「ねえ、桃ちゃんたち、何やってるの?」

「億万長者ゲームの銀行襲撃バージョンだよ。もうすぐ終わるから待っててね」

「ねえ、桃ちゃん、玄関でピンポンしても誰も出てこないからさあ、勝手に入ってきたんだけど、お父さんとお母さんはいないの?」

「いないよ。今日は日曜日で会社がお休みだから、二人で日帰りの温泉に出かけたんだよ。帰りにラブホに寄ってくるかもね」

「ふーん、そっか」

「よっしゃーー! 銀行を占領したぞー! 僕の勝利でゲームオーバーだな」

ハイエナくんが拳を握り締めて勝ち誇っています。
「ちくしょー」と叫んでピラニアくんは、リモコンのコントローラーを放り出しました。

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