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Start Over Again
第10章 恋人というのは

「…って、僕からプロポーズしたかったけど…」
あああ、確かに一般的には男性側から言うのが普通か! しまった…。
苦笑する私を見て、朔ちゃんが私の両手を取る。
「プロポーズされるのって嬉しいね。ありがとう。でも、近いうちに改めて僕からプロポーズさせてね」
「う…うん」
朔ちゃんがぎゅっと抱きしめてくれる。
抱きしめ返して耳元で「すき…」とつぶやくと、頬にキスしてくれる。
あああ、だめだ。
なんか…気持ちが高ぶってる。
「朔ちゃん…眠い?」
「ううん、眠くないよ」
「そっか…」
朔ちゃんの背中を手のひらですりすり撫でながら、何て言おうか迷っていると、朔ちゃんも同じように背中を撫でてくれる。
「けいちゃん、眠い? 眠いなら…」
「眠くない。眠くなくて…」
顔を上げて朔ちゃんを見つめる。
ひとこと、セックスしたい。と言えばいいのに、いざ朔ちゃんを前にすると恥ずかしくて言えない。
思えば――私はいつも求められたら応えるだけで、自分から誘ったことがない。
断られたら…と考えると勇気がいるけど、今は、朔ちゃんには自分から言ってみたい。
「あのね……したいの」
私の言葉にピクッと反応する朔ちゃん。
何が言いたいのかわかったのか、途端にいじわるな目つきになる。
「したい? 何を?」
「その……セックス…っんん!」
かぶりつくようなキスに息が乱れていく。
朔ちゃんの頬を両手で包み込んでキスに集中していると、朔ちゃんの手が私の体をまさぐりながらショーツに近づいていく。
迷うことなくショーツの中にもぐった手が膣口に触れて撫でまわし、ピクッと反応したのと同時に指が膣内に埋まっていく。
だけど、指は微動だにせず、もどかしい。
何で動かさないの? と思いながら朔ちゃんに目を向けると、服の上から乳房を揉みしだかれる。
それも気持ちいいけど、直にさわってほしいし、指も動かしてほしい。
そう思って朔ちゃんを見つめるけど、私の舌をねちっこく吸い上げるだけ。
仕方ないから、朔ちゃんの胸あたりを服の上からまさぐる。
手探りで乳頭を探し当てて、きゅっとつまんだり撫でたりしてると、キスが止まった。

