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Start Over Again
第4章 同居スタート
「ぜんぜん重くないよ。むしろもっと体重かけてくれても平気」
「ほんと?」
「うん、ほんと。こっそり鍛えてますから」
「そっか…」
「うん。例えば、けいちゃんが僕の上で激しく腰を振っても平気だよ」
「…っ…」
恥ずかしげもなくそんなことを言われて私のほうが照れる。
照れるのをごまかすように朔ちゃんの肩をパシッと軽く叩いて「それで…ありなの? なしなの?」と強引に話を戻す。
「…それはもちろん、ありだよ。あり以外の選択肢なんてないよ」
強引な話の切り替えにも瞬時についてきてくれた上に、あり。と言ってくれた朔ちゃんに胸を撫で下ろす。
「今さら、けいちゃんと離れるなんて無理。考えられない。好きかわかんなくてもいい…今は」
今は?
首をかしげる私を見て朔ちゃんがうなずく。
「さっき言ったよね。僕に触られるの嫌じゃなかったって。もし…触られるの嫌って感じたなら、けいちゃんのこと諦めなきゃいけなかったけど…可能性があるなら、僕は引かない」
そう言って私の腰に回していた手を背中、首すじ、耳へゆるゆると動かしていき、最終的に指で唇へ触れる。
下唇を指の腹でふにふにと触られて、ぴくりと体が揺れた。
「…僕のキス、あの日と比べて…どうだった?」
腰に回されたままの片手が、返事を急かすように背中を撫でてきて、くすぐったい。
どうだった? って聞かれても…とモジモジしながら黙っていると「あれ、もう忘れちゃった?」と言葉が鼓膜に届いたと同時に唇が重なっていた。
愛おしげに丁寧に唇をついばまれていたのもつかの間、すぐに舌が絡み合って互いの唾液が交わる音が静かな部屋に響く。
あ…気持ちぃ…。
認めてしまえば、簡単に快感にのみ込まれていく。
自然と朔ちゃんの頬に手を添えて目を閉じて舌を絡ませると、腰をグッと引き寄せられて朔ちゃんと私の体が隙間なく触れ合う。
体が熱い。触れ合ったところが服の上からでもわかるほど熱を持っている。
熱にうなされるようにクラクラしていると、不意に太ももの付け根に硬いものがこすりつけられた。