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Start Over Again
第8章 悪夢 と デート

…これ、いいかも。と手に取ってじぃーっと見つめていると、朔ちゃんが覗き込んできた。

「…ステンレス製? それがいいの? 」

「うん。金属が苦手だからステンレス製っていいなと思って」

「金属アレルギーなの?」

「うーん、冬は気にならないんだけど、夏とか汗かく季節はネックレスつけると肌がかぶれちゃうんだよね」

「ほう。なるほど…」

アンクレットを手に取り、何かを考え込むようにじぃーっと見つめる朔ちゃん。

そういえば、朔ちゃんもアクセサリーとかつけてないよなぁ。ピアスとか似合いそうだけど、私と同じく、穴を開けるの怖いのかな? と内心で勝手に仲間意識を感じながら視線だけ向けると、同じ誕生石がついたアンクレットを2つ持っていた。

「これにしよ」

「…?」

「けいちゃんと僕のお揃いで9月の2つ買お」

「えっ、朔ちゃんは2月の…自分の誕生石にしたらいいのに!」

「…お揃いなのはいいの?」

「え? うん、いいけど…」

深く考えずにそう答えると朔ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。

「じゃあ、お揃いで。で、やっぱ9月のを2つにするよ。買ってくるね」

「え。ちょ…」

長い足を駆使してスタスタとレジへ向かった朔ちゃんに慌ててついていき、すでに財布からクレジットカードを取り出しているその手をガシッと掴む。

「待って。自分、自分で買うからっ!」

レジ打ちをしてくれている店員さんが何事かと視線を向けてくるが、気にせずにクレジットカードを奪い取ろうとする。
だけどヒョイッと簡単によけられて失敗した。

「支払い、クレジットカードでお願いします」

「あっ…!」

にこっと微笑む朔ちゃんからクレジットカードを受け取った店員さんが専用機器へカードを差し込んだ瞬間、大げさかもしれないけどガクッとうなだれた。
そんな私の手を引いて店を出る朔ちゃん。

「…ひどいよ。自分で買いたかったのに…」
とブツブツ文句を言ってると近くのベンチに座らされた。
なぜ座らせるのかと朔ちゃんに目を向けると、おもむろにしゃがみこみ、購入したばかりのアンクレットを取り出して私の足首につけた。

うわぁ~可愛い~! と自分の足首に夢中になっていると、隣に腰かけた朔ちゃんも自分の足首にアンクレットをつけていた。

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