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幼なじみとしたいコト
第1章 幼なじみ
「……春希もここ座って?」
にこっと笑ってみせると、春希はビクッとしたあと、はぁ~~とおおげさにため息を吐いた。
そして素直に隣に座ってポケットからスマホを取り出す。
微笑む私を横目にスマホをいじっていた春希が、しばらくして覚悟を決めたような顔をしてスマホを差し出してきた。
「……コレ、デス……」
や、やった~~!!
内心で喜びながらスマホを受け取るとすぐに動画が再生された。
制服姿の男女がベッドに腰かけて和やかに会話しているシーンから始まる。
部屋の内装を見るにホテルではなく彼の部屋だろう。
静かになった彼女が彼の肩にもたれかかり徐々にいい雰囲気になっていく。
熱い視線を交わしながらキスをして制服をゆっくり脱がし合う男女。
激しいキスをしたまま彼が彼女の胸と秘部にふれると、彼女の声が高く、甘いものになった。
うわ……いい声。気持ちよさそ……。
スマホから目が離せない。
そのあいだにも彼の手や指の動きは早くなり、それに合わせて彼女の体が揺れている。
しばらくしてガクガクと彼女のヒザが震えたかと思えば、活きのいい魚のように下半身が跳ね上がった。
あ……もしかして、イッた?
何度か動画を見たことがあるから、"性的興奮が絶頂に達する=イク" ということは知識として知ってはいる。
だけど今まで見てきたどの動画も女の子は声は上げるものの、あんな風に体は跳ねたりしなかった。
イキ方にも、種類があるのかな?
スマホに意識を戻すと、いまだにヒザを震わせ涙目になって彼に必死にしがみつく彼女の姿があった。
今、目に映る彼女が誰よりも気持ちよさそうで、本当に気持ちいいとこんな風になっちゃうの……?
そう考えると、無性にドキドキした。
そのあと挿入してから更に彼女の反応はすごかった。
彼の動きはそこまで激しくなかったのに、高くて甘かった声が、徐々に低い唸り声に変化していった。
まるで理性を忘れた喘ぎ声に、私の理性も溶かされていく感覚。
それがバレるのが恥ずかしくて春希のほうなんて見れなくて、ひたすら画面を見つめていた。