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第16章 沙也香

そっと部屋を覗き中まで確認してドキドキしながらそのマンションを後にした…

沙也香は二日ほど用事で電話が出来ないと言われて素直に頷き特に変に思う事も無かった…大学でも送りデートでも変わらず英治を見ていたがたまに何か考え事をしている時があり不思議に思って聞いて見ると…

英治「うーん…ごめん…ちょっとPCの構成を…」

そう言って沙也香には分からないだろうとそう言うのに興味があり友達もいると聞いて納得した…

まさかそれがヒカルだとはこの時は全く知らずにいたが…英治も相手の名前を出すこと無く説明した事で浩一の計画に支障が出ることは無かった…

…最近…英治…凄く激しいな…

そう思いながら英治と眠りつくようになって沙也香は益々SEXの良さに溺れて行くのを感じていた…

久しぶりに恵美と由香の3人で集まる事になって英治には予めそう言ってあったので今週末は日曜日だけのデートになった…

由香達は相変わらずで由香のヒカルくん一筋も熱が冷めたのか毎回会う度その話になったのに今回は全く話題に上がらずお互いの大学など諸々の課題で盛り上がって3人で夜遅くまで話し由香だけ少し早めに帰って行った…

沙也香「珍しいよね？先に帰るなんて…彼氏でも出来たのかな？」

恵美「ええ〜まさか…由香はヒカルくん一筋でしょ？」

沙也香「…諦め悪いよね…クス…」

恵美「…だね…そう言えば沙也香は彼氏とどう？」

沙也香「えへへ…凄く順調…」

恵美「クスクス…そっかあ…良いなあ…」

沙也香「恵美は誰か居ないの？」

恵美「私？…うーん…居ない事は無いけど…難しいかも…」

沙也香「そうなんだ？あっそう言えば真司くん…っとごめん…」

少し顔を顰めた恵美にそう言うと…

恵美「あっ…大丈夫…で？どうしたの？」

沙也香「…うん…なんかうちの大学の子が合コンで会ったらしいんだけど一目惚れしたらしくてさ…困っちゃうよ…」

恵美「えっ？真司くんに一目惚れ？真司くんが一目惚れ？」

沙也香「真司くんに一目惚れ…同じ高校だったの知られて紹介してくれって…」

恵美「へぇ…沙也香…紹介してあげたら？」

沙也香「うーん…大丈夫かなぁ…」

恵美「…クス…紹介だけしてあとは知らないでいいんじゃない？」

そんな話しをして2人もそろそろとお互いのマンションに帰った…