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第1章 １

「ぐうっっ！」
圧し殺した声のあと、彼のペニスはぐわっと膨らんだかと思うと、そのあと続けざまに、
どくんどくんと振動した。
「ああっっ！」
中が更に熱くなりそれが奥に広がるのを感じたとき、私は高いアクメに達した。
なんとかバスタブの縁を掴みながら身体が崩れるのを支えた。
でもそれは短い間だった。
彼が荒い息で私の背中に倒れ込むと、先に彼が床にお尻をつき、その上に私がお尻から落ちた。彼は壁にもたれ掛かり、私は彼の胸にもたれ掛かった。
彼が私の肩に顎を乗せながら、私の胸をゆっくり揉んでいる。
「ああ……すごい……気持ち良かった……楓ちゃんは？」
耳元から声が響いてくる。
その声に答える気力はなかった。
絶頂の余韻で頭がぼーっとしていた。
彼が私の中から抜け出てた。
すごい空洞感。
それだけを感じていた。