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副社長と出張旅行~好きな人にマーキングされた日~
第1章 出張旅行
まだ、クラクラしている。

「すみません、副社長。」

「いや、俺もそろそろ帰りたかった頃だから。」

副社長の優しさに、涙が出て来た。

「よかったんですか。しほりさんと連絡先、交換しないで。」

「専務が勝手に、キャスティングしてくれるよ。」

という事は、やっぱり行くんだ。

しほりさんとのデート。

胸がズキズキ痛い。


「さあ、着いたよ。宿泊先。」

酔っているせいか、ホテルがキラキラしているように見える。

「歩ける?里佳子君。」

また副社長に抱えられて、ホテルにチェックイン。

エレベーターに乗り、部屋のベッドに降ろされた。

「こんなんじゃあ、足手まといですね。」

「気にするな。そう言う日もあるよ。」
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