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副社長と出張旅行~好きな人にマーキングされた日~
第1章 出張旅行
「ははは。」

頭を殴られた気がした。

いいところのお嬢さん。

そうだよね。副社長の結婚相手となると、そうなるよね。

一介の秘書が、夢見てどうするの。

とほほ。しかも副社長も、断らないし。

あーあ。ドキドキ旅行ー!だなんて思ってた、私が馬鹿だった。


そして専務との仕事は、順調に終わり、私達はオフィスを出るところだった。

「新田副社長、昼間の件なんだけどね。」

専務が副社長に近づく。

「知り合いのお嬢さんが、ぜひ新田君に会いたいって言うんだよ。」

「はあ。」

「これから夕食も兼ねてどう?」

「そうですね……」

迷っている。副社長迷っている。私がいるのに、迷っている⁉
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