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木の実を集めて君にあげる
第3章 再会したけど片想いは続く
嬉し過ぎてあんまり眠れず、
思わず3回もシコシコしてしまって、
自己嫌悪感たっぷりで瑞樹ちゃんの家に向かった。
ちょっと遠回りして、
高島屋の1階の花屋で、
綺麗で香りの良い淡いピンクの薔薇を一輪買った。
車の一輪挿しに合わせた長さにして貰って、
切り口に保水剤みたいなもので覆って貰った。
リボンは気恥ずかしいから無しにして、
逗子に向かった。
2時前に到着して、
車を停めていると玄関のドアが開いて、
瑞樹ちゃんのお母様と瑞樹ちゃんが顔を覗かせた。
瑞樹ちゃんは変わらず、
小さくて妖精みたいに透明感があった。
声もイメージ通りで、
少し小さくて優しくて、
でも、しっかりとした声だった。
家の中に通されて、
応接室じゃなくて、リビングに連れて行かれる。
お母様と一緒に紅茶やお菓子を運んでくれて、
僕の斜め前にそっと座ってティーポットやカップをトレイから置いていく。
「小さい頃から大きかったけど、更に大きくなったのね」と瑞樹ちゃんのお母様が紅茶を勧めながら笑う。
「瑞樹ちゃんは相変わらず、小さいままですね?」と僕が言うと、
瑞樹ちゃんは少し頬を膨らませた。
「そうやって頬を膨らますトコも変わってないな」と笑うと、
少し困惑した表情を浮かべた後、
にっこり笑った。
瑞樹ちゃんの笑顔は、
昔のままで、
それだけで僕は幸せな気持ちに包まれてしまう。
その後、何を話していたか、
正直覚えてなかった。
ずっと見つめていたい気持ちと、
昨夜、瑞樹ちゃんのことを妄想していた後ろめたさとで、
なんか、もう、ぐちゃぐちゃな気持ちだった。
でも、絶対、LINEは交換しようと思ってた僕は、
上手いことその話を切り出せた。
思わず3回もシコシコしてしまって、
自己嫌悪感たっぷりで瑞樹ちゃんの家に向かった。
ちょっと遠回りして、
高島屋の1階の花屋で、
綺麗で香りの良い淡いピンクの薔薇を一輪買った。
車の一輪挿しに合わせた長さにして貰って、
切り口に保水剤みたいなもので覆って貰った。
リボンは気恥ずかしいから無しにして、
逗子に向かった。
2時前に到着して、
車を停めていると玄関のドアが開いて、
瑞樹ちゃんのお母様と瑞樹ちゃんが顔を覗かせた。
瑞樹ちゃんは変わらず、
小さくて妖精みたいに透明感があった。
声もイメージ通りで、
少し小さくて優しくて、
でも、しっかりとした声だった。
家の中に通されて、
応接室じゃなくて、リビングに連れて行かれる。
お母様と一緒に紅茶やお菓子を運んでくれて、
僕の斜め前にそっと座ってティーポットやカップをトレイから置いていく。
「小さい頃から大きかったけど、更に大きくなったのね」と瑞樹ちゃんのお母様が紅茶を勧めながら笑う。
「瑞樹ちゃんは相変わらず、小さいままですね?」と僕が言うと、
瑞樹ちゃんは少し頬を膨らませた。
「そうやって頬を膨らますトコも変わってないな」と笑うと、
少し困惑した表情を浮かべた後、
にっこり笑った。
瑞樹ちゃんの笑顔は、
昔のままで、
それだけで僕は幸せな気持ちに包まれてしまう。
その後、何を話していたか、
正直覚えてなかった。
ずっと見つめていたい気持ちと、
昨夜、瑞樹ちゃんのことを妄想していた後ろめたさとで、
なんか、もう、ぐちゃぐちゃな気持ちだった。
でも、絶対、LINEは交換しようと思ってた僕は、
上手いことその話を切り出せた。