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木の実を集めて君にあげる
第5章 ドライバー爆誕
それで、照れ隠しするみたいに、
瑞樹ちゃんをドライブに連れ出した。


瑞樹ちゃんのお母様に声を掛けると、
瑞樹ちゃんも小さい声で謝ってたから、
取り敢えず良かったと思った。



海岸線をドライブして。昔からある古い車を改造したホットドッグ屋さんで2つ、ホットドッグを買ってから、
人気が殆どない海岸に駐車して、
車からキャンプ用の折り畳みの小さいテーブルとチェアを運んで瑞樹ちゃんに座って貰う。

ブランケットですっぽりとくるんであげると、
子供みたいな笑顔を見せてくれて、
こっちが泣きそうになってしまった。


涙を隠すように、
お湯を沸かせる道具を出して、
コーヒーを淹れてあげる。

猫舌の瑞樹ちゃんは、
いつまでもフーフーとカップに息を吹きかけながら、
海をぼんやり見ていた。


ホットドッグはなんとか半分だけ食べれたから、
残りは僕が全部食べた。



4月になっても、とても都内のマンションには戻れないだろうって話を聞いて、
自分が車で送り迎えしようかと言ってみた。

どうせ、ずっと車かバイクで通学してた。
流石にバイクは心配で乗せれないけど、
車なら、自宅からちょっと足を伸ばしてそのまま都内に行くのも、
帰りに瑞樹ちゃんをピックアップして逗子まで送り届けてから帰るのも、
たいして時間は掛からない。

お互い、授業もびっしりあるだろうし、
図書館とかで時間調節して貰えたらほぼ毎日一緒に通学出来るから、
取り敢えず帰ったら瑞樹ちゃんのお母様に言ってみようかと瑞樹ちゃんに説明した。


申し訳なさそうな顔をするから、
毎日会えるのは、
幼稚園以来で嬉しいし、
東京に戻って、
あいつにまた会うようになってお払い箱になるのかなとも思うけどと口にしたら、
流石に辛くなってしまって、
「ちょっとだけハグさせて?
そしたら、元気になれるから。
僕も、気持ち、折れそうだよ?
なんたって、かれこれ、15〜6年も片想いだから」と言って、
そっと瑞樹ちゃんを立たせて、
ハグさせて貰った。

髪の香りを嗅ぎながら、
髪と背中をそっと撫でて、
額にキスをした。







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