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木の実を集めて君にあげる
第7章 妊娠したけどあいつは居ない
程なく夏休みになった。

時々、高橋と紘子ちゃんも合流することはあったけど、
殆ど、2人で過ごす夏休みだった。


と言っても、ほぼ毎日、
瑞樹ちゃんの家のリビングか瑞樹ちゃんの部屋で勉強して過ごした。

瑞樹ちゃんの部屋の時は、
いつもドアを全開にしていた。

それを見て、
瑞樹ちゃんのお母様はクスクス笑っていたけど、
そうでもしないと、
本当に瑞樹ちゃんを押し倒しちゃいそうだったから。


瑞樹ちゃんが好きだと言う水族館に行くこともあったけど、
夏休みはいつも混んでいるから、
そのまま、のんびり海を観てることも多かった。

浴衣を着て、
花火を観に行ったり、
瑞樹ちゃんの家の庭で花火をしたりした夜もあった。


バイクの後ろに瑞樹ちゃんを乗せて、
近くの海に行くこともあった。
何しろ、この時期の逗子界隈は、
車の渋滞が酷いから。

瑞樹ちゃんが怖々と僕の後ろに乗って、
ギュッと掴まってくれると、
瑞樹ちゃんのことを全て背負っているような気持ちになれた。

とはいえ、安全第一だから、
本当に慎重に運転していた。


夜、涼しくなってから、
瑞樹ちゃんの家の犬たちと散歩するのも日課になりつつあった。



穏やかな毎日。
ずっと続けば良いのに。



8月の半ばに、
毎年、瑞樹ちゃん家族は軽井沢の別荘で過ごすと言っていた。

会えなくなるのかと思って、
かなり落ち込んでいたら、
「悠介くんもいらっしゃい」とお母様が言ってくれたので、
車にキャンプ道具と望遠鏡と勉強道具を詰め込んで、
追い掛けるように別荘に行った。


お父様は仕事の関係で遅れてくるというので、
買い物とか、高い処の掃除とかを手伝ったりして過ごした。


ゆったりしたワンピースを着た瑞樹ちゃんは、
少し痩せて見えた。

顔色も悪いから、
いつもの生理痛なのかなと思って、
かなりホッとしていた。
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