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木の実を集めて君にあげる
第9章 夜明け
えっ?
僕は静かに激しく動揺する。
でも、やましいことはしてないぞ。
いや、それってオトコとしてどうなんだ?
と思いながら、
正直に話す。
やってないよって。
心の中にまだ亮平ってヒトが居るの、
判ってるし、
弱ってるトコにつけこむようなことは出来ない。
それに、脚が治らないと出来ないでしょ?
と、少し戯けて言ってみせる。
言いながら恥ずかしくなってしまう。
そして、
キスはしてるよってことも言った。
軽いヤツだよって。
でも、嫌ならしないって、
情けないことを言ってた。
そしたら、瑞樹ちゃんは、
ありがとうって言ってくれた。
いやいや、こっちの方こそありがとうだよと思った。
でも、お腹が痛いから休みたいって言うから、
抱き上げてベッドに連れて行ってあげると、
腕枕して欲しいって言ってくれたんだ。
なんか、ご褒美みたいだと思った。
頬にそっとキスすると、
瑞樹ちゃんの方からもキスを返してくれて、
「ありがとう。
悠介さん」っていってくれた。
本当に夢みたいで、
間抜けな顔で聞き返しちゃったよ。
それで、感極まって情けないことに泣きながら、
何度も何度も唇や頬にキスをして…。
「瑞樹ちゃん、大好きだよ。
愛してる」と囁きながら、
そのまま朝までぐっすり眠った。
これまでで一番幸せな眠りだった。
幼稚園を除いて、
初めて僕のことを、
苗字じゃなくて名前で呼んでくれて、
瑞樹ちゃんが自分からキスしてくれた。
この日のこと、
絶対忘れないと思った。
僕は静かに激しく動揺する。
でも、やましいことはしてないぞ。
いや、それってオトコとしてどうなんだ?
と思いながら、
正直に話す。
やってないよって。
心の中にまだ亮平ってヒトが居るの、
判ってるし、
弱ってるトコにつけこむようなことは出来ない。
それに、脚が治らないと出来ないでしょ?
と、少し戯けて言ってみせる。
言いながら恥ずかしくなってしまう。
そして、
キスはしてるよってことも言った。
軽いヤツだよって。
でも、嫌ならしないって、
情けないことを言ってた。
そしたら、瑞樹ちゃんは、
ありがとうって言ってくれた。
いやいや、こっちの方こそありがとうだよと思った。
でも、お腹が痛いから休みたいって言うから、
抱き上げてベッドに連れて行ってあげると、
腕枕して欲しいって言ってくれたんだ。
なんか、ご褒美みたいだと思った。
頬にそっとキスすると、
瑞樹ちゃんの方からもキスを返してくれて、
「ありがとう。
悠介さん」っていってくれた。
本当に夢みたいで、
間抜けな顔で聞き返しちゃったよ。
それで、感極まって情けないことに泣きながら、
何度も何度も唇や頬にキスをして…。
「瑞樹ちゃん、大好きだよ。
愛してる」と囁きながら、
そのまま朝までぐっすり眠った。
これまでで一番幸せな眠りだった。
幼稚園を除いて、
初めて僕のことを、
苗字じゃなくて名前で呼んでくれて、
瑞樹ちゃんが自分からキスしてくれた。
この日のこと、
絶対忘れないと思った。