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木の実を集めて君にあげる
第10章 そして、結婚へ
瑞樹ちゃんの焼いたアップルパイを瑞樹ちゃんのお母様に渡すと、
柔らかい笑顔を見せてくれてホッとする。

でも、お父様は、少し険しくて硬い表情だった。


シェパードのカールが、
瑞樹ちゃんの足元に座って、
心配そうにそっと脚を舐めているのをぼんやり見ていた。

誰も話を始めないから、
少し沈黙に包まれてしまう。


瑞樹ちゃんが唇を噛み締めて姿勢を正して、
「パパ、話があるの」と言った。

そして、いきなり、
「安西くん、嘘を言っていたの」と言うから、
驚いた顔をして、瑞樹ちゃんのお父様が僕の顔を見た。


僕が瑞樹ちゃんと赤ちゃんを守る為に、
自分が父親だって言ったことと、
僕と瑞樹ちゃんは、
プラトニックな関係で、
そういうこともしてないってことをキッパリと言った。


瑞樹ちゃんのお父様は、
ポカンとした顔をしてしまう。

お母様は、
小さい声で「やっぱりね」と呟いた。


そして、亮平さんの名前を出して、
軽井沢から戻った後、
流産しそうになったことや、
その時、亮平さんの子供だってことを知ってたのに、
瑞樹ちゃんが産みたいと言ったのを聴いて、
自分が父親だって言って、
なんとか瑞樹ちゃんが出産出来るようにしてくれようとしてくれたと、
泣きながら説明した。

その時、僕の母さんが瑞樹ちゃんの妊娠に気づいて、
瑞樹ちゃんの気持ちを尊重して守りましょうと言ったことも言うと、
瑞樹ちゃんのお母様は、
「まぁ!」と言って涙ぐんだ。

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